7月5日、井手よしひろ県議ら総務企画委員会のメンバーは、3月16日に開港した「北九州空港」を現地調査しました。
旧北九州空港は、三方が山に囲まれた小規模の空港で、大型の飛行機が離着陸できず、天候の影響で発着が制限された「欠陥空港」(説明担当者の話し)でした。
北九州空港は、北九州市小倉南区の周防灘沖3kmに建設された海上空港です。工事にあたっては、関門国際航路の浚渫土砂などを利用して、比較的安価(1024億円)に建設が進みました。北九州空港は、国の第2種空港であるために地元北九州市の負担は、空港ビルへの出資金10億円です。
陸上への影響が少ないため、定期航空路線としては初めて午前5時台の出発、午前1時台の到着が可能となりました。
開港当初は、連日1万人以上が来訪する好調ぶりだった北九州空港でしたが、6月15日現在での利用客は、32万3000人と旧空港の4倍強の実績を挙げています。
8月22日から佐川急便系の貨物便(ギャラクシーエアライン)が就航し、24時間サービスが始まります。貨物便は、アジアの進出拠点としてこの空港を重要視しています。
百里飛行場の民間供用事業が進んでいる茨城県にとって、貨物便への取組みや国際便(ロシア・ウラジオストク)への対応は参考になりました。しかし、同じ県内に福岡空港と北九州空港の二つの空港が必要なのか、その疑問の回答は見いだされませんでした。
参考:北九州空港のホームページ