平成17年度は県税収入の伸びでプライマリーバランスが一時的に黒字化
10月4日、井手よしひろ県議らが所属する予算決算特別委員会が開かれ、平成17年度決算の審議がスタートしました。
平成17年度決算は、企業収益の伸びを背景に県税収入が213億円の増収(平成17年度決算額:3374億円、平成16年度:3161億円)となったために、県の起債(借金)が抑制でき、結果的にプライマリーバランスが185億円の黒字となりました。
プライマリーバランスとは、公債費(県債の償還=借金の返済に必要な費用)を除く歳出が、県債を除いた歳入で賄えているかを示す指標です。プライマリーバランスが黒字化すれば、徐々に借金を減少させることができます。
しかし、平成17年度の黒字化は、一時的、結果的な出来事であり、平成18年度の当初予算では、赤字となっています。
また、県債の動向で気になるのは、特別会計での県債残高が増高していることです。一般会計では、平成14年度の1848億円をピークに、平成17年度には1269億円と3割以上県債発行を抑制しています。半面、特別会計では、平成14年163億円であったものが平成17年度には、891億円と5.4倍に膨れ上がっています。合計の県債残高は2兆894億円となり、過去最高となりました。
県債発行額の推移(円)
年度 | 一般会計 | 特別会計 | 合計 |
13年度 | 1496億 | 203億 | 1699億 |
14年度 | 1848億 | 163億 | 2011億 |
15年度 | 1893億 | 133億 | 1972億 |
16年度 | 1529億 | 395億 | 1924億 |
17年度 | 1269億 | 891億 | 2160億 |
県債発行年度末残高の推移(円)
年度 | 一般会計 | 特別会計 | 合計 |
13年度 | 1兆4073億 | 3541億 | 1兆7614億 |
14年度 | 1兆5035億 | 3598億 | 1兆8633億 |
15年度 | 1兆5931億 | 3625億 | 1兆9556億 |
16年度 | 1兆6435億 | 3691億 | 2兆0126億 |
17年度 | 1兆6668億 | 4226億 | 2兆0894億 |