茨城県の市町村合併推進審議会は、8月9日、県議会総務企画委員会において、「自主的な市町村合併の推進に関する構想(素案)」を報告しました。
この中で、龍ヶ崎市と利根町が唯一具体的に、合併協議を進めることが望ましい市町村の組み合わせとして提示されました。
茨城県では、平成の大合併によって全国でもトップとなる25地域が合併し、市町村数は85(平成11年3月末)から44(平成18年3月末)に再編されました。しかし、旧合併特例法下において合併を望みながら、様々な事情により合併にいたらず、新たな合併特例法(合併新法)のもとで、合併を志向している市町村があります。特に、人口が1万人未満の町が1つ、3万人未満の町村が8つ存続している中、比較的規模が小さな町村は、今後自立した自治体として厳しい社会状況の変化に的確に対応していく必要性に迫られています。
合併新法では「自主的な市町村の合併の推進を図る」ことが明示されており、今回公表された素案では、具体的な合併を推進する市町村の組み合わせが、どのように明示されるかに注目が集まっていました。
今回、龍ヶ崎と利根町の1箇所しか合併を進める市町村として明示できなかった背景には、合併の気運が高まっていないことや、合併意向はあるものの相手の意向がないことなどが上げられます。
審議会では、情勢の変化がみらられば、構想対象市町村の組み合わせに追加するとしています。
自主的な市町村合併の推進に関する構想(素案)
①構想対象市町村の組合せ
●「龍ヶ崎市・利根町」を、合併協議を進めることが望ましい市町村の組合せとする。
②構想に位置付けなかった検討対象市町村について
●「龍ヶ崎市・利根町」を、合併協議を進めることが望ましい市町村の組合せとする。
- 龍ヶ崎市・利根町は、旧合併特例法下で法定協議会が設置され、合意直前まで協議が進められたものの、利根町の事情により合併に至らなかった経緯があるが、現在、利根町においては、町長、議会等が、龍ヶ崎市との合併を望んでいる状況にある。
- 龍ヶ崎市においては、審議会が実施した意向調査の結果、将来的なまちづくりの基本として、時期に関係なく牛久市と利根町との組合せを考えているものの、財政基盤の強化や市民の合併気運の醸成などが、合併協議を再開するための大きな課題となっている。
- 今後、こうした課題の解決が図られ 両市町において合併を目指した積極的な協議が行われることを期待するものである。
②構想に位置付けなかった検討対象市町村について
- 今回組合せを示さなかった16市町村についても、自主的な市町村の合併を推進する必要があると考えられるが、合併気運が十分に高まっていないことや、合併意向はあるものの相手先の市町村に意向がないことなどから、現段階で構想対象市町村の組合せに位置付けるまでには至らなかった。
- これらの市町村においては、住民を含めた勉強会を設置するなどにより、市町村はもとより住民が合併の必要性を十分に理解した上で、主体的な取り組みが進むよう気運の醸成に努めていくことが重要である。
- 今後、地域での合併に向けた議論の進展や合併気運が高まるなどの情勢の変化等がみられれば、改めて市町村合併推進審議会での意見を踏まえ、構想対象市町村の組合せに追加等を行うこととする。
龍ヶ崎市民です
龍ヶ崎と利根の合併の破綻は残念でした
今回の構想に河内を入れないでくれてありがとうございます。