10月6日、井手よしひろ県議とたかさき進県議は、北海道の釧網本線浜小清水駅と藻琴駅の間で試験運行されているJR北海道デュアル・モード・ビーグル(DMV)の実験を視察しました。
DMVは、マイクロバスを改造し鉄道と道路を走行できるようにした乗り物で、採算性の悪い鉄道区間に投入して効率的な運行を図ろうと考案されました。マイクロバスのタイヤの前後に鉄道の車輪が取り付けられ、その前輪を油圧で上下することで、道路も線路も走れるようにしています。
今年(平成19年)11月まで、JR網走本線の浜小清水駅と藻琴駅間で線路と一般道路を使った公開実験が行われています。井手県議らは、14:53に浜小清水駅を出発するDMV3号を視察。一般道路から鉄道へのモードチェンジや鉄道走行、一般道路走行などを調査しました。
DMVは車両コストが鉄道車両に比べて安いことや一般道路も走れるためきめの細かい路線の設定ができるなど赤字に悩むローカル線の救世主としての評価が高まっています。茨城県でも廃止が取りざたされ、このほどやっと第3セクターでの存続が決まった茨城交通「湊線」などにも、その導入が検討されています。
実際に実験車両を見てみると、乗車定員が少ない、運転手に鉄道とバス用の免許が必要である、鉄道走行した場合に既存の駅ホームで乗降ができない、道路走行の場合は定時性が確保できず結果的に鉄道走行に影響がでる等々様々な課題があることも事実です。
しかし、少し鼻を高くあげた黄色い車体がオホーツクの青い海をバックに軽快に走る姿はかわいらしく、話題性には事欠かないと感じました。
参考:JR北海道デュアル・モード・ビーグルのHP