3月14日、井手よしひろ県議ら公明党県議団は、日立市十王地区の林木育種センター(独立行政法人森林総合研究所)、県立国民宿舎鵜の岬、県北生涯学習センターの3箇所を訪れ、責任者から各施設の現状と課題などについて実地調査を行いました。この調査には、井手県議、たかさき進県議(水戸市選出)、田村けい子県議(つくば市選出)の3名が参加しました。
県北生涯学習センターでは、野口不二子センター長、深津正孝事業部長らから、オープン3年目に入った同センターの概要を聴取し、生涯学習センターのあり方などについて、意見交換を行いました。
平成2年に生涯学習振興法が制定され、国、都道府県、市町村などにおいて生涯学習の体制整備等が進みました。茨城県では、平成5年の水戸生涯学習センターの開設以来、県西、鹿行、県南地域に生涯学習センターが設置されました。この県北生涯学習センターは、県内5番目の生涯学習センターとして平成17年11月から開設に向けた準備が始まりました。平成18年2月建物の改修整備が始まり、3月指定管理者にNPO法人インパクトが選定されました。これらの開設準備を経て、8月11日に開所式が行われました。
ひとつの県に5箇所の生涯学習センターが整備されているのは、茨城県の大きな特徴です。さらに、民間のNPO法人が指定管理者として管理運営を行っているのは、全国的にもこの県北生涯学習センターだけだと思われます。
業務委託を受けたNPOインパクトは(社)日立青年会議所のOBを中心に、文化・芸術またはスポーツの振興を通じた元気で明るいまちづくりを目指して平成12年に設立されました。これまでに日立市の委託による移動図書館「たかすず号」の運行、企業OB人材マッチング事業などを行っています。活動実績を生かした講座や事業の提案、人件費の抑制による経費節減、企画・運営等にも参加するボランティアなどの提案により県北生涯学習センターの運営を任されることとなりました。
野口センター長よりは、「開所以来1年6ヶ月が経過し、センターの運営は軌道に乗ってきた」との報告がありました。さらに、「来年度は、単に生涯学習の場を提供するだけではなく、参加者のネットワークや人材の育成を図り、地域の活性化の拠点施設としての機能を充実させたい」との意気込みを語ってくださいました。