8月1日、井手よしひろ県議は長野県南牧町の野辺山電波天文台(国立天文台野辺山宇宙電波観測所・野辺山太陽電波観測所)を訪れ、電波望遠鏡と地域の観光振興などについて現地調査を行いました。
野辺山電波天文台は、ミリ波帯(波長にして約1cmから1mmの電波)で世界最高レベルの観測能力をもつ45m電波望遠鏡やミリ波干渉計、10mクラスの本格的サブミリ波望遠鏡ASTE(アステ)、太陽観測用の電波へリオグラフなど最先端の観測装置を備えた電波天文学の国際研究センターです。
野辺山の電波天文台は、署名さえすれば、誰でも無料で見学が出来ます。パラボラアンテナの機器内部までの見学は出来ませんが、その大きさを直に時間することが出来ます。訪問したのが夏休み期間中であったため、天文ファンや一般の観光客、家族連れ、ボーイスカウトなどのグループなどが、訪れていました。
現在、日立市十王町では、KDDIの衛星通信用パラボラアンテナを電波望遠鏡に改修する計画が進んでいます。今回、電波望遠鏡の施設を地域の活性化に活かす取り組みを、野辺山の地で実際に調査したものです。電波望遠鏡は、直接星を観察することが出来ませんので、より多くの観光客を呼び込むためには、観測の実際を可視化する必要性があります。野辺山の場合、村が「南牧村農村文化情報交流館」を設置し、世界初の高精細ドームビデオプロジェクターによるリアルタイムフルカラーCG映像や、各種マルチメディア映像などによって、四季折々の星空や宇宙に関する番組を上演しています。
十王の施設の活性化のためにも大いに参考となる視察となりました。
参考:国立天文台野辺山宇宙電波観測所・野辺山太陽電波観測所のHP