このごろマスコミ報道の無責任さに腹立たしい思いをする機会が多くなってきています。これも年齢のせいなのでしょうか?
夕方、自家用車で移動しながらTBSラジオの『荒川強啓 デイ・キャッチ!』を聴いていました。金曜日の「うわさの調査隊」のコーナーでは、「1億2千万人の国民大審判!」と題する電話アンケートの企画をおこなっていました。今日の話題は「新型インフルエンザ対策は騒ぎすぎか?」とい内容。コメンテーターの宮台真司氏(社会学博士:首都大学東京教授)は、日本の新型インフルエンザ対策は世界の笑いもの、自分は死んでもマスクをつけない、新型インフルエンザの変異は人と人の感染の間は絶対に起こらない等々言いたい放題。この大騒ぎの現況は麻生総理や舛添厚労相にあると、いとも簡単に結論づけていました。さらに、キャスターの荒川強啓氏は、マスコミも責任の一端もあると発言。
新型インフルエンザに対するセンセーショナルな報道を繰り返してきたのは、荒川強啓氏をはじめとするマスコミの方々ではないのか。新型インフルエンザの毒性が季節型のそれとさほど変わらないことが判明してきた今になって、手のひらを返したような報道の姿勢には、呆れてものが言えなくなってしました。
まして、宮台氏が指摘するマスクの効能に関しても、公的な報道機関がマスクの効能を全否定することに、倫理的な問題はないのかと疑問を持ちます。マスクの着用で、たとえ1%でも感染のリスクを下げることができるのなら、着用を呼びかけるのが報道機関の務めではないでしょうか?
先には、呆れてものが言えないと書きましたが、実は、TBSラジオに氏名と電話番号を名のって、電話を入れました。「本当にTBSが今日の番組の主張に自信を持っているのなら、なぜ、新型インフルエンザの国内感染が始まったその時期に、マスクなんて必要ない、空港での検疫もナンセンスだ、と主張しなかったのか。今になって、騒ぎ過ぎと主張するのはなぜなのか?是非、担当ディレクターに回答してもらいたい」と話しました。電話にでた、女性の担当者は「番組が終わったら責任者から電話させます」と答えてくれましたが、このブログをアップしている20:45分になっても電話はありません。
安直なテレビ、ラジオの報道姿勢に対しては、視聴者である私たちが積極的にもの申していく必要があるのではないでしょうか。
参考:荒川強啓 デイ・キャッチ!のHP
新型インフルエンザに関して一言だけ言わせてください。
観光庁の自粛呼びかけは、世界の公的機関の声明を無視した、極めて後ろ向きで、マスコミのバッシングを恐れた、愚策であるということを。
WHOは5/1付けで、以下のような声明を出しています。
“H1N1, No rationale for travel restrictions”
「旅行制限に何の根拠もない」
詳しくはコチラ
http://www.who.int/csr/disease/swineflu/guidance/public_health/travel_advice/en/
今すぐ、
観光庁の自粛勧告を取り消してください。
そして謝罪させてください。
こればかりは行政の大きな間違いであり、
注意できなかった政治家も愚の骨頂です。
多くの旅行業界、交通業界の人が、不条理に大変な思いを強いられています。
どうかお願いします。