10月1日、水戸藩開藩400周年を記念した映画「桜田門外ノ変」の企画発表が、水戸市内の弘道館で開かれました。主役の関鉄之介役には俳優の大沢たかおさんが決定。徳川斉昭公役は北大路欣也さん、大老井伊直弼役は伊武雅刀さんが起用されることになりました。
総制作費約10億円の大型時代劇で、撮影はすべて茨城県内で行われことになりました。2010年来秋以降、東映配給で全国公開される予定です。
地元市民団体が約3年前から構想を温め、行政や製作会社との交渉にあたってきました。製作が具体化した昨年夏には『桜田門外ノ変』映画化支援の会が結成され、ロケ地提案のほか、市民の関心を高めようと幕末の水戸藩に関する史跡めぐりや講演会など多彩な催し物を開催してきました。市民団体の発案による「地域主導型」の企画が、大手映画配給業者によって全国公開されることは非常に希です。製作費は東映、製作委員会、県民や地元企業が3分の1ずつ負担します。
千波湖畔の巨大オープンセット、茨城県と水戸市も3000万円助成
その撮影にために、オープンセットが水戸市の千波湖畔に建設されます。江戸城桜田門や彦根藩邸(井伊直弼の居宅)、一般の方に明治維新の水戸の歴史を広く理解していただくための展示施設などが建設される予定です。撮影終了後、再来年の3月末まで、広く一般に公開されることになっています。
観光振興と地域の活性化のために、茨城県と水戸市が3000万円づつ助成することになっています。
参考:『桜田門外ノ変』映画化支援の会
映画「桜田門外ノ変」 主演は大沢たかおさん 水戸藩開藩400周年記念
産経新聞(2009/10/2)
水戸藩の開藩400周年の記念映画「桜田門外ノ変」の制作を進める「『桜田門外ノ変』映画化支援の会」は1日、茨城県水戸市三の丸の弘道館で記者会見し、企画概要を発表した。主役の関鉄之介役に俳優の大沢たかおさん(41)を起用。会見に出席した佐藤純弥監督は「撮影のことを考え眠れなくなったり、胃が痛くなったりするが、地元の皆さんのご期待にそえる映画をつくりたいと思う」と抱負を語った。
桜田門外の変は幕末期の1860年(安政7年)3月3日、関鉄之介を中心とする水戸藩士17人と薩摩藩士1人が、江戸城の桜田門外で大老・井伊直弼(なおすけ)を暗殺した事件。今回の映画は、作家の吉村昭氏がこの史実を元に小説化した「桜田門外ノ変」(新潮社)を原作としている。
関鉄之介役の大沢さんは平成16年に公開された映画「世界の中心で、愛をさけぶ」で主演を務めたほか、10月からTBS系で放映されるテレビドラマ「JIN~仁~」にも主演が決まっている。会見で岡田裕プロデューサーは「関鉄之介は暗殺集団を指導したテロリストだが、意志を貫き通すなかに優しさがあった。その優しさを(映画のなかに)入れていきたいと思い、大沢さんを口説いた」と説明した。このほか、水戸藩9代藩主の徳川斉昭役に北大路欣也さん(66)が、井伊直弼役に伊武雅刀さん(60)が決定している。
また映画の最大の見せ場となる桜田門は、水戸市内の千波湖脇の広場に高さ15メートルのオープンセットを建設する予定。ほかにも高さ9メートル、延長100メートル以上にもおよぶ大名屋敷の町並みを2億円以上かけて再現する。オープンセットは撮影終了後、展示館を併設して一般開放し、観光資源として活用するとしている。
映画は他の出演者などを決定したうえで11月に制作発表を行い、来年1月中旬に撮影を開始、3月末に終了する。撮影はすべて県内で行うことを目指す。来年秋以降に全国公開される予定という。
映画化支援の会の三上靖彦事務局長は「映画は求心力があり、波及効果がケタ違いに高い。映画を通じて茨城の人々が郷土を見直すきっかけになれば」と話した。
どうでもいいことですが、
これを観ても、いつになったら北大路欣也さんは現代劇に戻ってくるのだろうかと(笑)