3月10日の県議会総務企画委員会では、男女共同参加に関する興味深いやりとりが行われました。
県南地区選出の委員が、男女共同参画を進めるイベントに「男と女」に記して「男(ひと)と女(ひと)」とルビを打つ表現はいかがなものかとの指摘です。例えば、毎年、男女共同参画月間に行われている、県主催のイベントには、「男(ひと)と女(ひと)・ハーモニーフォーラム2009」といった名称が使われています。
こうした名称に対して、男や女という漢字の読みには「ひと」という読みはないはずで、教育現場などで混乱が生じないかと、質問しました。
これに対して、県女性青少年課長は、「“男(ひと)と女(ひと)”といった表現は、男女共同参画の意識を醸成するために、茨城県だけではなく、全国各地で使われてきました。しかし、誤解を招く表現でもあることを考えると、今後使用しないことも含めて検討していきたい」と答弁しました。
この問題を取り上げた質問者の真意は、言葉尻をとらえて“男(ひと)と女(ひと)”という表現を問題にしたわけではありません。県や行政が標語や自ら机上の施策におぼれて、県民にとってどのような効果(価値)があるかを真摯に検討してもらいたい、ということであると思います。
男女共同参画を進める県の施策がどのような効果があり、“男(ひと)と女(ひと)”ということばのメリットデメリットを再検証する時期に差し掛かっていることだけは間違いありません。
参考:茨城県女性青少年課