6月9日、茨城県の橋本知事は、現在、1人となっている副知事に新たに山口やちゑ保健福祉部長を起用する方針を固め、県議会に人事議案を提出しました。
県議会最終日に、同意されれば茨城県では初めての女性の副知事となります。茨城県の副知事は、平成18年に副知事定数条例で定数を2人と定めて以降、2人体制が続いていました。今年3月に川俣勝慶氏が任期満了で退任したあと、1人が欠員となっていました。
山口氏は59歳。昭和48年に県立高校の教員に採用され、県の知事公室長などを経ておととし4月から保健福祉部長を務めています。
女性の副知事登用について、井手よしひろ県議は積極的にその実現を求めてきました。
昨年10月の県議会では、公明党を代表した知事への質問で、「県民の声を県政に生かすためには、知事一人の力では限界があります。副知事、部長級職員などの県の最高幹部が真摯に県民からの意見を吸い上げ、それを現実の行政に生かす姿勢が望まれます。いわゆる役人の目線、上からの目線ではなく、生活者目線での県政運営が不可欠であります。そのためには、女性の幹部職員への思い切った登用なども検討すべき課題であると考えます」と提案しました。
これに対して、橋本知事は「女性幹部の登用につきましては、これまでも、部課長等の幹部職員への起用を図ってまいりましたが、生活大県づくりのためには、生活に根差した女性の視点や感性などが一層求められてまいりますので、これまで以上に積極的な登用に努めてまいりたいと考えております」と、答弁しました。