茨城県警は、夜間の交通事故を防ぐために、「ライトの原則、上向点灯」を呼びかけています。
県内ではことしに入り、9月末までに夜間に歩行者が車にはねられ死亡する事故が29件発生し、このうちの12件がライトを上向きに点灯していれば事故を防げた可能性があると、県警では分析しています。
29件の事故の内、およそ97パーセントにあたる28件が事故当時、車のライトを下向きに点灯していました。このうち43パーセントにあたる12件はライトを上向きに点灯していれば事故を防ぐことできた可能性があるということです。
警察によると、乗用車が60キロの速度で走行した場合、歩行者に気付いてブレーキを踏み、停止するまでの距離はおよそ44メートルで、ライトを下向きに点灯した場合はおよそ40メートル先までしか照らすことができず、事故が起こりやすいということです。
警察は警察は対向車や先を行く車が直近にいない時にはライトを上向きに点灯して走行するよう呼びかけるとともに、歩行者にも、光が当たると発色する反射材の着用を呼びかけています。