12月7日、JR東日本は再来年(2012年)春から、常磐線用に新型特急車輌(E657系)を投入することを発表しました。
現在、「スーパーひたち(E651系)」、「フレッシュひたち(E653系)」は、上野駅と常磐線主要駅の間を結ぶ特急列車として、1日下り37本、上り34本(上野発着列車)で平均約2万6000人の利用客があります。
この2系統の常磐線用特急車輌が、2012年秋までにすべて新型電車の置き換えられることになります。
JR東日本のプレスリリースによると、E657系は10輌の固定編成となり、現在のような勝田駅での連結、切り離しといった運用は行われない模様です。また、E657系の運用区間は上野~いわき間のみで、いわき~仙台間は現行のE653系が新たな愛称名で運用されることになります。これによって、常磐線上野~仙台間を直通する特急列車はなくなります。いわき駅では同一ホームでの乗換えが可能なダイヤを組むとされています。
新型特急の1編成の定員は600名(普通車9両:570人、グリーン車1両30人)。営業最高速度は現在と同じ時速130キロ。E653系と同様にアルミニウム合金製車体・VVVFインバータ制御方式。新造輌数は10輌編成×16本の160輌です。
快適な車内環境を提供するために走行中の振動を低減するフルアクティブサスペンションを先頭車とグリーン車に搭載します。車体間ダンパを全車に装備し、乗心地の向上が図られます。また、空気清浄機を設置するとともに空調を個別吹き出しとすることで、各座席で風向きと風量の調整ができるようになります。
嬉しいことに、各座席にパソコンを置けるテーブルとコンセントを設置され、WiMAXを用いたブロードバンド環境を整備され、車内で快適にインターネットが利用できるようになります。各客室とトイレ内に乗務員と連絡可能な非常通話装置を設置する、各乗降ドアに防犯カメラを設置する、自動体外式除細動器(AED)も1編成に1台設置する、などこれまで以上に安心して利用できる車内設備が大きな特長となっています。
ただ、E651系のような重厚な乗り心地の車両になるかどうかは心配です。
グリーン車はE651系が2列+1列のゆとり設計ですが、E657系は通路を挟んで2列+2列の座席配列。普通車の座席ピッチがE651系が960ミリなのに対し、E657系は960ミリと10ミリ狭くなっています。(ただしE653系よりは50ミリ拡大されます)
新型特急車両の投入は、常磐線を仕事に利用するユーザーにとっては、大変嬉しいニュースです。2013年の常磐線特急の東京駅乗り入れも実現とともに、大いに期待して待ちたいと思います。
参考:「常磐線特急に新型車両を導入!」(JR東日本のプレスリリース)
県北の住民 様
ご指摘ありがとうございます。
正確には「651系」とのことですが、E651系との表記も各所に見られ、どちらがより正確なのか、私には判断が付きません。
ただし、JR東日本のプレスリリースには「E651系」等の表記がされているため、このホームページではこの例に従いました。
日々のご公務,ご苦労様です.
また,遅ればせながら,県議会議員選のご当選おめでとうございます.茨城県がさらに住みよい県となることを期待いたしております.
さて,当該記事についてですが,いくつか記載ミスが見受けられました.とても細かいことですのでコメントするまでもないかと思いましたが,気づいた以上コメントさせていただきます.以下,詳細です.
1)「E651系」は存在せず,正確には「651系」である.
2)現在、「スーパーひたち(E651系)」、「フレッシュひたち(E653系)」は、上野駅と~
⇒「651系」は,主に「スーパーひたち」用として運用されているが,「フレッシュひたち」にも1日数往復運用されている.
あら捜しのようになってしまい,申し訳ありませんでした.
今後も茨城県のため,ご活躍になることを祈念いたしております.