地元住民説明を開催
7月7日、東京ガスが茨城港日立港区(日立港第5埠頭)に建設を進めている「LNG基地」の住民説明会が、久慈交流センターで行われました。井手よしひろ県議も地元県議を代表して出席しました。
東京ガスは、2015年度の稼働を目標として、日立港に23万キロリットルのLNGタンクを建設します。また、日立港と栃木県真岡市を結ぶ直径60センチ、総延長90キロのパイプラインを敷設する計画です。
建設予定地は、日立港の第5埠頭の先端の土地10万4150平方メートル(約10ヘクタール)です。用地は31億9948万円(平米単価30,720円)で、東京ガスに売却されます。6月に本契約が結ばれ、7月に土地が引き渡されます。また、地元漁業者との漁業権交渉も、この春にまとまりました。
この日の説明会では、7月24日に現地事務所を開設し、工事に着工することが説明されました。その上で、昨年3月11日の東日本断震災を受けて、地震対策や津波対策について、より詳細な説明が行われました。特に津波対策では、国が想定する第5埠頭の津波想定である4.2mを超える津波に襲われても、十分な安全性が確保できるように、電源部をより高い場所に設置するなどの構造にすると説明されました。
説明の後の質疑応答では、福島の原発事故でも“安全神話”がもとになり、被害を大きくした事例が語られ、想定外の事態への対応について質問がありました。
また、地盤改良や堤防の建設に使う砕石などの放射能による汚染に関する心配の声が寄せられました。日立市と県、さらに東京ガスは法令に則り、使用する砕石等にも放射線量などの管理を徹底すると答えました。