12月6日、大規模災害時に飼い主とペットがいっしょに避難(同行避難)できるよう、茨城県では各市町村の体制作りを支援するマニュアル案をまとめました。
今年3月の県議会保健福祉委員会で、井手よしひろ県議は、大規模災害時にはペットを同行して避難できる体制を整備するべきだと強く主張しました。
この提案に対して県生活衛生課長は、「災害に際して、ペットの同行避難は至極当然のことと認識をしています。同行避難ができないことで自宅にとどまった結果、二次的な被害が生じるなどの不幸な事態があっては決してならないとも考えています。地域防災計画の見直しの中で、同行避難を地域防災計画に盛り込む方向で対応してまいります。災害時にしっかりしたペット保護対策ができますよう、今後、市町村や獣医師会、動物愛護にかかわる関係者の皆さんと検討協議する場を設けて、24年度中には、避難所運営マニュアルの一部としても十分活用できるような災害時のペット動物保護対策マニュアルを策定していきたい」と回答しました。
6日にまとめられた案では、県が市町村に対し、飼い主と一緒に避難所に避難してきたペットを受け付け、必要に応じて飼育場所を用意することや、飼い主が不明のペットについても一時的に保護することなどを求めています。
県も「動物救護本部」を設置して医薬品やペットフードを届けたり、ボランティアを組織して、ペットの飼育やけがの応急処置などを支援するとしています。県はこの委員会の議論を受けて今月中に正式なマニュアルを作成することにしています。
(写真は東京都動物救護センターで保護されている被災したペット)