7月22日から、日本気象協会は現在地周辺の雨量を表示するできるiPhone用のアプリ「Go雨!探知機ーXバンドMPレーダー」の無償提供を始めています。
「Go雨!探知機」は、国土交通省が設置している最新式レーダー(XバンドMPレーダ)のネットワーク「XRAIN」で得られた雨量データを、拡張現実(AR)機能でカメラ画像に重ねて表示できるアプリです。
XバンドMP(マルチパラメータ)レーダは、Xバンド帯と呼ばれる波長の短い(3cm)電波使い、水平・垂直の2種類の偏波を同時に送受信して観測する気象レーダです。XバンドMPレーダは、降雨による減衰の影響により観測不能となる領域が発生する場合がありますが、レーダのネットワークを構築すことによって解決できます。高分解能・高頻度の観測が可能で、集中豪雨や局地的豪雨に対する情報源として期待されています。
「Go雨!探知機」は、レーダーで観測された雨量情報が、実際の雲に重ねて表示されるため、「今いる場所の周辺で雨が降っているかどうか」を簡単に確認でき、今後の降雨の予想を自分で簡単に行うことができます。ちなみに、「Go雨!探知機」は「ゴウウ(豪雨)タンチキ」と読むのか正しい読み方です。
雨量情報は現在地から周囲5kmの範囲について250m間隔で見ることができ、現在地で雨が降っている場合は雨の強さ、雨が降っていない場合は最寄りの雨雲までの距離と方向が表示されます。
8月6日、早速ダウンロードして愛用のiPhoneにインストールしました。残念ながら日立市はXバンドMPレーダの対象範囲から外れていますので、その威力を感じることはできません。茨城県内は、東関道と北関東道、東北道に囲まれた範囲が観測範囲です。一刻も早く、茨城県全域が観測範囲に入ることを切に要望します。
参考:「Go雨!探知機ーXバンドMPレーダー」(iTunes)