「北朝鮮の核・ミサイルは脅威ではない」との共産党委員長の発言が改めて話題に
1月6日、北朝鮮は「6日午前10時(日本時間10時30分)、朝鮮で初の水素爆弾実験を成功させた」と発表しました。北朝鮮による核実験は2013年2月以来、4回目となります。北朝鮮の核実験により、朝鮮半島での緊張が高まるのは必至の情勢です。
こうした北朝鮮の行為は、我が国の安全に対する重大な脅威であり、北東アジア及び国際社会の平和と安全を著しく損なうものとして断じて容認できません。
北朝鮮の核実験、中国の人工島での飛行実験や2隻目の空母建設、サウジとイランの断交に伴う湾岸地域の緊張等、日本の安全保障に影響を及ぼしかねない動きが活発化しています。
このような状況の中で、共産党の志位和夫委員長は昨年11月7日のテレビ東京番組で、核・ミサイル開発を進める北朝鮮と南シナ海で軍事的挑発を続ける中国について「北朝鮮、中国にリアルの危険があるのではなく、実際の危険は中東・アフリカにまで自衛隊が出て行き一緒に戦争をやることだ」と述べことが、改めて注目されています。
北朝鮮が水爆実験を行ったと発表したことについて、志位委員長は「核実験の強行は地域と世界の平和と安定に対する極めて重大な逆行だ。暴挙であり、厳しく糾弾する」との談話を発表しました。「北朝鮮の核・ミサイルは脅威ではない」との発言に対して、共産党の穀田恵二国対委員長は記者会見で、「地域や世界の平和と安定に逆行するものだという意味では、けしからん話だということに尽きる」と語りました。「危険ということか」との質問に対しては、「核実験を行うこと自体が良くない。けしからん話だということははっきりしている」と述べるにとどまり、自ら「脅威」や「危険」との認識は示しませんでした。
平和安全法制に反対する共産党。これらにどう対応しようとするのでしょうか?反対と唱えるだけでは、日本を守ることは出来ません。
(写真は、平壌で水爆実験を指示する文書に署名する金正恩第1書記。朝鮮中央テレビが放映した写真を韓国の聯合ニュースが6日配信しました)