近年地球温暖化の影響で、桜の開花時期が早くなっていると言われています。現に、日本のさくら100選にも選ばれている日立平和通りの桜は、2020年は3月30日、2021年は3月28日、2023年は3月28日と、3月中に満開を迎えています。
しかし、今年(2024年・令和6年)は、3月に不順な天気が続き、開花が3月31日、満開が4月8日と桜の開花が遅れました。
植物の開花や落葉などの時期は、気温に密接に関連しています。これらは地球温暖化の影響を受けやすいといえます。一般的には温暖化とともに,開花は早くなり、落葉は遅くなります。しかし、桜の開花は気温の低い時期が一定期間続くことが必要があり、冬季に十分な寒さを経なくては「休眠打破」が遅れ、開花が遅くなったり、満開に至らない可能性もあると指摘されています。
日立市天気相談所のデータから近年の桜の開花状況をまとめてみました。その結果は、全体的に開花・満開時期が速くなっていることを読み取ることも出来ますが、年度毎のばらつきも大きくなっています。
そもそも日立のさくらの代表格・ソメイヨシノは、人工的に接ぎ木で繁殖している品種であるため、すべての木が同じ遺伝子情報を持っています。ひたちのさくらを、これからどのように育てていくか、管理していくか、科学的知見も併せて方針を定めていく必要があります。
ひたちのさくらが満開を迎えた4月10日、晴天にも恵まれ、満開の桜の花を求めて車を走らせました。
日立市内の通勤道路(多賀中学校グラウンド前)=日立平和通り=桐木田消防本部=熊野神社=きららの里=茨城県庁。