つくば市にある防災科学技術研究所は、日本全国の地震の発生確率を地図上に表示する「地震ハザードステーションJ―SHIS」 を、インターネットで公開しました。これは、文部科学省の地震調査研究推進本部・地震調査委員会が3月に公表した「全国を概観した地震動予測地図」 をもとに作成されています。
今後、 国内で発生が予測される地震について、揺れの大きさなどを各地域ごとに地図で示した「地震動予測地図」です。 一定期間(30年または50年)内に、あるレベル以上の地震が起こる確率を示した「確率論的地震動予測地図」と、特定の断層で地震が発生したときに、 断層周辺がどのような揺れに見舞われるかを示した「震源断層を特定した地震動予測地図」 の二種類からなっています。
緯度・経度、市町村名や線路、駅名など個別の情報から、各地域ごとに地震の発生確率が表示できます。
早速、井手よしひろ県議が住む日立市金沢町付近の地震確率を表示させると、「今後30年以内に震度6弱の地震が発生する確率は2.1%、 震度5弱は95.5%」と表示されます。
茨城県全体を概観してみると、安定した岩盤(工学的岩盤)から地表までの浅い地盤が柔らかいと地震の揺れが増幅されることから、利根川流域の稲敷地域が相対的に地震確率が高いことが見て取れます。
参考:茨城県内で、今後30年以内に震度6弱の地震が発生する確率
また県内の断層の地震確率も表示できます。「震源断層を特定した地震動予測地図」 のページでは、「高萩付近の推定活断層」で、「今後30年以内に地震が発生する確率が、0.053%、 50年以内は0.089%、予想マグニチュードは6.9」と表示され、「棚倉破砕帯西縁断層」は「今後30年以内に地震が発生する確率が、0.045%、50年以内が0.076、マグニチュードは7.0」 となっています。
このホームページを一読すると、地震の具体的イメージがつかめ、非常に参考になります。今後ともデータの種類や精度の向上が図られるようですので、ブックマークされることをお勧めします。
参考:地震ハザードステーション「J―SHIS」
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