今度は、自民党の議員が問題発言。県議会文教治安委員会の警察部門の質疑が3月9日あり、本沢昭治県議(自民党県連幹事長、当選6回)が、自民党員が警察から職務質問(任意同行)された、「自民党の党員が減らないようによろしくお願いします」などと発言しました。
県警本部長をはじめ警察幹部が一堂に集まっている委員会の席上、自民党県連の幹事長という役職にあるものが、自らの政党の党員に特別な配慮をするよう要請することは、看過できないことです。発言の真意を、委員長はよく確かめて、適切な判断を下すよう期待します。
本沢県議は、委員会での質疑の最後に質問に立ち、「警察への苦言」と前置きして、「自民党の幹部を呼んだ会合の後、出席者が酒を飲み、別の出席者に車で家まで送ってもらった。その際、家の前で、パトカーが来て警察署に来てもらえないかと言われた」と、伝聞であるとしながら、警察が自民党員を職務質問(または任意同行)したと述べました。
その上で、「自民党の会合に行ったら警察に聞かれるから(自民党を)やめたと言われた」と紹介し、「党員が減らないようにお願いします」と発言しました。
答弁は求められなかったものの、中林英二県警本部長は、自ら委員長に発言を求め、「具体的事案は分からないが、法令にもとづく職務質問であればご協力いただきたい」と発言しました。
これに対して、井手よしひろ県議は「具体的な政党名をあげての発言。委員会記録に残すか検討をしていただきた」と委員長に要望しました。細谷典幸委員長は、委員会記録を確認し、不適切な内容であれば削除も検討することを約しました。