バンクの安定運営に貢献・患者の負担が軽減へ
井手よしひろ県議ら公明党は「さい帯血移植」を一貫して支援してきました。
2004年度の診療報酬改定で、4月1日から、さい帯血移植の保険点数が従来の2万6900点から3万6900点へと、1万点引き上げられました。
診療報酬は、個々の診療行為の対価として医療保険から支払われる報酬です。点数で示され、1点は10円に相当します。つまり、さい帯血移植1件当たりの報酬が、26万9000円から36万9000円へと10万円増額されました。
この上乗せ分は、「さい帯血の管理にかかわる費用等、さい帯血移植の実施に必要な費用の一部も含めて評価したもの」として、さい帯血移植を行った医療機関から、さい帯血を提供した各さい帯血バンクに支払われます。
これによって、患者負担の軽減と、さい帯血バンクの安定運営に大きな前進が図られています。これまで苦しい財政運営を強いられてきた、さい帯血バンク(全国11カ所)にとっては待ちに待った朗報といえます。
各さい帯血バンクは、これまで赤字財政を抱えながらも、患者に負担を求めることなく、さい帯血移植を必要とする患者のために、さい帯血を提供してきました。こうした赤字経営の状況を少しでも改善するため、公明党は2001年10月、日本さい帯血バンクネットワークの齋藤英彦会長らとともに保険点数の拡大や、さい帯血そのものへの保険適用を求め、坂口力厚生労働相(公明党)に要望するなど、機会あるごとに財政基盤の確立を訴え、粘り強く推進してきました。
その結果、2000年4月の診療報酬改定で、さい帯血利用料の一部に保険適用が実現、2002年4月の改定では、さい帯血移植の保険点数が300点加算され、03年度にバンクの人件費補助単価が拡充されたのに続き、今回の診療報酬改定で、さい帯血移植の保険点数が1万点加算されました。
(写真はさい帯血移植や骨髄移植の負担軽減を坂口厚生労働大臣に求めるはまよつ敏子公明党代表代行)