先に「青少年への残虐ゲームソフトを販売規制:神奈川県」で述べたように、ゲームソフトの有害図書指定を進めることに関して、女性青少年課長より説明を聴取しました。その内容は以下の通りです。
ゲームソフトの有害図書の指定についての見解
●今回の神奈川県の対応について
今回、神奈川県は、「青少年の粗暴性又は残虐性を甚だしく誘発し、又は助長し、その健全な育成を阻害するおそれのあるもの」として全国ではじめて残虐なゲームソフトを指定しました。
指定されたゲームソフトは、(株)カプコンの「グランド・セフト・オートⅢ」(GSAⅢ:プレイステーション2用ソフト)です。「GSAⅢ」は、米国ロックスター・ゲームスが開発し、日本ではカプコンが2003年9月に発売、今年4月までで約35万を売り上げた人気作です。殺人や暴力などの残虐シーンを多く含むとして審議会に取り上げられました。「GSAⅢ」は、コンピュータエンターテインメントレーティング機構(CERO)によって、18歳以上対象ゲームソフトに指定されていました。
●茨城県の条例適用について
茨城県青少年のための環境整備条例の第6条(図書等の定義)及び第9条(有害図書等の指定及び販売等の禁止)の規定によりゲームソフトについても、有害図書等としての指定は可能です。
指定した場合には、第9条第3項の規定により青少年への販売等が禁止されるとともに、第10条(有害図書等の陳列場所の制限等)の規定により、区分陳列が義務づけられます。
これらに違反した場合には、第27条(罰則)の規定により20万円以下の罰金が課せられます。
なお、有害図書等の指定に当たっては、第23条(審議会への諮問)の規定により、茨城県青少年健全育成審議会に諮問し、答申を受けなければなりません。
●茨城県の今後の対応
(1)6月24日開催予定の青少年健全育成審議会環境整備部会(部会長:安部哲夫濁協大学教授)において、今後の基本的な考え方について議論する。
(2)NPO法人コンピューターエンターテインメントレーティング機構(CERO:業界を会員としたゲームソフトの年齢別区分けをすることを目的に設立された団体)による、年齢区分マーク等について、PTAや育成者に周知を図るための通知の出すことを調整中。
今回、神奈川県は、「青少年の粗暴性又は残虐性を甚だしく誘発し、又は助長し、その健全な育成を阻害するおそれのあるもの」として全国ではじめて残虐なゲームソフトを指定しました。
指定されたゲームソフトは、(株)カプコンの「グランド・セフト・オートⅢ」(GSAⅢ:プレイステーション2用ソフト)です。「GSAⅢ」は、米国ロックスター・ゲームスが開発し、日本ではカプコンが2003年9月に発売、今年4月までで約35万を売り上げた人気作です。殺人や暴力などの残虐シーンを多く含むとして審議会に取り上げられました。「GSAⅢ」は、コンピュータエンターテインメントレーティング機構(CERO)によって、18歳以上対象ゲームソフトに指定されていました。
●茨城県の条例適用について
茨城県青少年のための環境整備条例の第6条(図書等の定義)及び第9条(有害図書等の指定及び販売等の禁止)の規定によりゲームソフトについても、有害図書等としての指定は可能です。
指定した場合には、第9条第3項の規定により青少年への販売等が禁止されるとともに、第10条(有害図書等の陳列場所の制限等)の規定により、区分陳列が義務づけられます。
これらに違反した場合には、第27条(罰則)の規定により20万円以下の罰金が課せられます。
なお、有害図書等の指定に当たっては、第23条(審議会への諮問)の規定により、茨城県青少年健全育成審議会に諮問し、答申を受けなければなりません。
●茨城県の今後の対応
(1)6月24日開催予定の青少年健全育成審議会環境整備部会(部会長:安部哲夫濁協大学教授)において、今後の基本的な考え方について議論する。
(2)NPO法人コンピューターエンターテインメントレーティング機構(CERO:業界を会員としたゲームソフトの年齢別区分けをすることを目的に設立された団体)による、年齢区分マーク等について、PTAや育成者に周知を図るための通知の出すことを調整中。
結論的にいうと、茨城県でも現行の条例の運用次第で、ゲームソフトの規制も可能ということです。
しかし、問題点としては、神奈川県の事例でもメーカー(カプコン)と行政当局の見解の相違があり、訴訟にも発展する可能性があるということが考えられます。
更に、ゲームのソフトの場合、一つ一つのゲームを実際にクリアしてみないと、ゲームの残虐性や非社会性、卑猥性を立証できないという特殊性があります。
当面、CEROのレーティングを保護者や販売業者に告知徹底を行うことが大切だと思います。
参考:神奈川県における「グランド・セフト・オートⅢ」の有害図書類指定について(カプコンの見解pdf版)
参考:神奈川県児童福祉審議会社会環境部会の審議速報(2006/5/30)
参考:NPO法人コンピューターエンターテインメントレーティング機構の年齢別レーティング制度