6月13日、県議会本会議で一般質問が行われました。
県議会の質問は2種類あります。4人以上の会派(政党を中心とした議員のグループ)に割り当てられ、会派を代表して行われる質問が「代表質問」です。3月と9月の議会で行われ、会派の所属する議員の数によって質問時間が配分されます。例えば、自民党は質問時間が75分、答弁時間が75分、民主党清新クラブと自民県政クラブは45分づつです。公明党や共産党は4人未満の会派ですので代表質問はできません。代表質問の答弁者は原則として、知事・県警本部長・教育長が行います。
議員各自が県政一般の問題に質問するのが「一般質問」です。一人当たり、質問と答弁を合わせて60分と決められています。1年間で総枠を30時間と申し合わせ、会派の人数で質問者数を割り振っています。ちなみに公明党は一年間で2回、4年間で8回となっており、3人の所属議員は一期4年間で多くても3回の質問しかできません。一般質問の答弁は、知事や県警本部長・教育長が当たりますが、より具体的な内容の答弁は各部長が行います。
参考:県議会一般質問のインターネット動画配信
原稿なし質問の是非
さて、前置きが長くなりましたが、6月13日の本会議では、珍しい光景が見られました。それは、県北地域選出の自民党議員が、原稿なしで質問を行いました。
県議会の質疑の様子は、インターネットですべて配信されておりますので、実際にご覧になっていただくと分かりますが、私が議員になってからの11年間で、ノー原稿で質問を行った質問者は皆無でした。
どのような白熱した議論が展開されるか、期待して議場に望みましたが、結果は全くの期待外れでした。せっかくのユニークな視点の質問ではありましたが、具体性に乏しく、間延びして通常20分程度でできるやり取りを倍以上かけて行う結果となりました。通常一般質問の項目は5から7項目、このノー原稿質問はわずか2項目とボリューム不足も否めませんでした。原稿を見ず、自らの活きた言葉で質問をしよとする思いは、見事に空振りとなりました。1期4年のうちに3回しか質問できない私にとっては、何と贅沢な質問時間の使い方なのだろうか、妬ましくさえ思えました。
決められた時間内に、数多くある県政の課題を効果的に質問しようとすると、やはり原稿は必要になるようです。少なくても、しっかりとポイントを整理したメモは不可欠です。
県議会のホームページには、質疑の模様を録画した動画が配信されています。ぜひ、一度ご覧いただき、ご意見をお寄せいただきたいと思います。