格差社会への対応や県北地域の活性化体制を質す
3月6日、井手よしひろ県議は県議会で一般質問を行い、橋本昌知事をはじめ教育長や関係部長に、格差社会への対応や県北地域の活性化体制、IT推進指針の制定、地元日立市内の道路整備など6点にわたって、新年度の取り組みを質しました。
井手よしひろ県議の一般質問項目
1.格差社会への対応について(知事・教育長)
2.茨城県の職員改革について(知事)
3.県北地域の活性化体制について(企画部長)
4.新たなIT戦略指針について(企画部長)
(1)統合型GISの整備
(2)CIO制度の推進体制
(3)デジタルデバイド解消への支援策
5.医療費適正化の方向性について(保健福祉部長)
6.県北臨海部の道路整備と渋滞緩和策について(土木部長)
(1)国道6号日立バイパスの延伸と都市計画道鮎川停車場線の整備
(2)国道6号石名坂以南の完全4車線化と石名坂交差点の改良
(3)日立山側道路の整備と暫定供用の考え方
(4)常磐自動車道の料金割引社会実験
2.茨城県の職員改革について(知事)
3.県北地域の活性化体制について(企画部長)
4.新たなIT戦略指針について(企画部長)
(1)統合型GISの整備
(2)CIO制度の推進体制
(3)デジタルデバイド解消への支援策
5.医療費適正化の方向性について(保健福祉部長)
6.県北臨海部の道路整備と渋滞緩和策について(土木部長)
(1)国道6号日立バイパスの延伸と都市計画道鮎川停車場線の整備
(2)国道6号石名坂以南の完全4車線化と石名坂交差点の改良
(3)日立山側道路の整備と暫定供用の考え方
(4)常磐自動車道の料金割引社会実験
まず、井手県議は、「勝ち組・負け組」の言葉に代表される「二極化」「格差の拡大」の問題について、橋本知事の認識を質問しました。同時に、非正規雇用者の増加など若年者就業問題への対策や、リストラ等により離職した中高年者の再就職、経営危機に陥った企業の再生などに対する県の支援策について質しました。また、チャップリンの「人生に必要なのは、勇気と想像力とほんの少しのお金」との至言を引用し、格差拡大社会の中での、茨城県の教育の取り組みについて、教育長に質問しました。
橋本知事は、県内の所得格差の拡大について、ジニ係数の拡大などから県民に格差が拡大していることに懸念を表明しました。その上で、ジョブカフェのような若年層への就職支援、中高年の職業訓練、再チャレンジする経営者への融資制度の充実など、様々な手段を講じて、格差が固定化しない仕組みを作っていきたいと答弁しました。
なお、井手県議の一般質問については、近日中に整理をしてアップしたいと思います。
![]() 【井手県議】本県における「勝ち組」「負け組」の二極化、格差社会への現状認識は。 【橋本知事】所得格差の拡大を統計的に示す指標の「ジニ係数」をみると、1989年に0.272だったものが99年には0.295と拡大している。また、本県のパートやアルバイトの割合をみると、97年に20.4%だったものが2002年には27.2%と6.8ポイント増加している。所得格差の拡大や所得階層の固定化などが社会問題の増加につながることのないよう、適切に対処していく必要があると認識している。 【井手県議】県北活性化へ向けた具体的な指針づくりについて。 【麦島企画部長】数値による成果の検証は非常に重要と考える。今月末に取りまとめる予定の県総合計画の地域計画については、何らかの形で数値による目標の姿を掲げる方向で検討している。県北振興室での施策の体系的な進行管理を通じて、産業構造の変化への対応等にも施策をつなげてまいりたい。 茨城新聞(2006/3/7付け) |
![]() 終了後、井手氏は所得格差の指標である「ジニ係数」について「数値が0.3以下なら健全社会といえ、本県はまだ0.295。それでも橋本知事は問題があると認識している。そのあたりは小泉首相とは違う」と評価した。 茨城新聞(2006/3/7付け) |