住民投票差し止め訴訟、桜川市議が取り下げ
朝日新聞(asahi.com 2006/9/06)
桜川市議8人が市選管を相手取り、市議会解散の是非を問う住民投票の差し止め請求を水戸地裁に提訴していたが、訴訟を取り下げていたことがわかった。取り下げは8月31日付。
原告の一人の今井房之助・前議長は「市議選があるのでいったん訴訟を取り下げ静観することにした。今後のことは市議選が終わってから8人で話し合いたい」としながらも、「住民投票仮差し止め命令の申し立ては却下されたが、合併特例法に触れておらず、個人的には徹底的にやりたい」と話した。
8人は7月12日、「在任特例を認めている合併特例法と議会解散請求を認めている地方自治法のどちらが優位にあるかを問いたい」と提訴していた。住民投票は8月20日にあり、賛成多数で議会は解散。市議選が24日に行われる。
提訴した際は、意気軒昂に記者会見を行った原告たちでしたが、取り下げの際はひっそりと旗を降ろしたようです。「在任特例を認めている合併特例法と議会解散請求を認めている地方自治法のどちらが優位にあるかを問いたい」という、提訴理由そのものが、市民の常識から逸脱していることがまだ理解できないようです。こうした訴訟を引き受けた弁護士の見解も伺いたいものです。