1月9日、昨年12月に改選された県議会議員の任期が始まり、初めて当選した議員の初登庁の日となりました(実際の任期は、平成19年1月8日より23年1月7日までですが、今年は8日が成人の日で祝日だったために、初登庁が1日ずれました)。
午前9時より受付が始まった議会棟には、次々と当選を果たした県議会議員が集まり、担当の女性職員から議員徽章(議員バッチ)を胸に付けてもらっていました。
また、議会の新しい会派届けが締め切られ、新たな勢力分布が決まりました。それによると、自民党は改選時の44名から4名増の48名となりました。公認候補の落選もありましたが、無所属候補が次々と自民党の会派入りを許され、また、自民県政クラブからも1名、民主清新クラブ(民主党議員と無所属議員の会派)からも1名が自民党会派に移り、結果的に全議席の7割を越える議員を抱える圧倒的多数を占める会派となりました。
自民党の現執行部に対立する保守系会派の自民県政クラブは、1名落選、1名が自民党に移り2名減の5名となりました。
水戸、土浦で新人候補を当選させた民主清新クラブは、民主党の推薦を受けた無所属候補が、自民党入りをしたために、1名増の6人となり、第2会派となりました。また、会派の全員が民主党の公認候補となったため、会派の名称を民主党茨城県議会議員団と改称しました。
共産党は、現状維持の2議席となりました。
井手よしひろ県議ら公明党は、水戸、つくばで新人が当選し、4名で代表質問権を有する会派「公明党茨城県議会議員会」を結成しました。代表には、9期目の足立寛作県議をたて、厳しさを増す県政運営に全力を挙げることになりました。
県議会 自民4増の48議席 民主6で第2会派に
茨城新聞(2007/1/10)
改選された県議会(定数65)の会派構成が9日固まった。議会内は計5つの会派で構成され、先の県議選(12月10日投票)で無所属で当選した14人のうち、自民県政クラブ(県政ク)所属議員5人を除く計9人はすべて自民会派入りすることが事実上決まった。これにより、自民議員は計48人となり、改選前より4人増えた。民主党は会派の名称を改選前の「民主清新クラブ」から「民主党」に改め、同党公認で当選した6人で会派を結成。4年ぶりに自民に次ぐ第二会派に返り咲いた。
会派別の議席数は▽自民党48人▽民主党6人▽県政ク5人▽公明党4人▽共産党2人。
自民は先の県議選で党公認で当選した39人に加え、無所属当選者計9人を迎え入れる。9日付で自民会派入りしたのは▽舘静馬氏(39)=水戸市区・当選1回▽小池忠氏(68)=笠間市区・同▽横山忠市氏(63)=潮来市区・同▽石井邦一氏(41)=久慈郡区・同▽常井洋治氏(53)=西茨城郡区・当選3回▽森田悦男氏(56)=猿島郡区・同=の計6人。このほか、▽鈴木せつ子氏(62)=石岡市区・当選1回▽中山一生氏(44)=龍ケ崎市区・同▽石田進氏(48)=鹿島郡区・同=の3人も、今月19日付(臨時県議会招集日)で会派入りする。
このうち、中山氏は昨年9月の衆院選・茨城3区に無所属で出馬したとして党員資格停止3年の処分を受けているため、今月11日の党県連党規委員会で処分を解除する。常井氏は改選前は民主清新クラブ、森田氏は昨年9月まで県政クに所属しており、ともに改選を機に自民入りする。
民主党は常井氏の自民党へのくら替えに伴い会派内に無所属議員が不在となったため、会派名称を改めた。議席数も改選前より1増の6人となり、会派単独での議案提出が可能(6人以上)となった。
県政クは改選前より1減の5議席となり、第2会派の座を民主党に明け渡した。公明は改選前より1増の4議席となり、同党としては20年ぶりに会派代表質問権(4人以上)を得ることになった。共産は2議席で改選前と変わらない。
新県議初登庁 新人14人も第一歩 バッジ胸に決意新た
昨年12月の県議選で当選した新県議が9日、初登庁した。余裕の感じられるベテラン議員とは対照的に、新人で初当選した14人は緊張気味に議事堂へ足を踏み入れた。議員らは議会事務局職員から議員バッジを着けてもらい、決意も新たに4年間の議員生活をスタートさせた。
新県議は午前9時から、議事堂2階の議会ホールで議員バッジを受け取った。「初心を忘れずにいきます」といち早くホールに並ぶ議員や、地元から支持者らと共に登庁し、記念撮影したり花束を受け取る議員も。新人議員は「あらためて身の引き締まる思い」「郷土のために尽くしたい」などと、それぞれ責任の重さを感じさせる抱負を語っていた。
新治郡区から「国替え」して返り咲いた自民の飯岡英之氏(46)=つくば市区=は、「厳しい選挙だった」と振り返り、4年ぶりの議員バッジを胸に「土浦とつくばの合併や市内の格差是正に取り組み、地元つくばのために頑張りたい」と話していた。