8月2日午後、井手よしひろ県議ら県議会土木委員会は、長崎県女神大橋建設事務所から長崎港の入り口に懸かる「女神大橋」について説明を受け、現地を視察しました。
女神大橋は、長崎港によって分断されている長崎市の南部と西部を最短距離で結ぶことで、市内中心部に集中する慢性的な交通混雑を緩和し、地域全体の産業、経済、文化の活性化を目指しています。
平成3年に計画決定し、平成6年に着工、平成17年12月に供用が開始されました。
全長が1289m、海面からの高さが65mあります。片側2車線の4車線の橋で、3mの歩道が両側につけられています。橋の構造は斜張橋で、高さ170mの主塔から斜めに張ったケーブルで橋桁を吊り下げる構造となっています。斜張橋としては日本で6番目の規模(中央径間480m)があります。
総事業費は620億円で、下部工(基礎部分)は国が施工し(190億円)、橋梁部は長崎県が施工しました(400億円)。なお、10億円分の有料道路事業が導入され、女神大橋自体は100円の通行料が必要となります。
質疑応答では、100円の通行料を徴収する理由を井手県議が質しました。年間1億円掛かる維持管理費を利用者に負担してもらう意味があるとの回答がありました。
また、予定交通量に対して、車線が4車線あり過剰な投資ではないかという意見も出されましたが、橋の風に対する強度を確保するためには、断面幅をある程度広くする必要があり4車線に歩道を配し31メートルの横幅になたっと説明がありました。
参考:女神大橋のホームページ