財団法人「グリーンふるさと振興機構」は、茨城県の北部地域(県北地域)の活性化のために、グリーンツーリズムやブルーツーリズムを通して、交流人口の拡大を図る活動を展開しています。
その活動の一環として、都会に住みながら田舎に一定期間居住する家族(二地域居住)や引退後、田舎に住みたいと思う家族の受け皿として、お試し田舎暮らし住居を提供しています。
この程、その3番目の拠点が、日立市十王町高原に開設されました。築150年の平屋の古民家で、延べ床面積約15百平方メートル。快適に住めるようにリフォームされています。日立市内の体験住居は、常磐道の日立中央ICから30分程度と交通も便利で、山と海との自然に恵まれたすばらしい環境が魅力です。
この体験住居は、田舎での生活を実際に体験してもらう目的で、1カ月から1年の期間で、家賃は月額3万円(電気、ガス、水道料金などは別途)で貸し出すことにしています。これまでに大子町と常陸大宮市(旧山方町)に開設され、今回の日立市の住居も含め、今年11月まで利用予約が入っています。
体験住居には地域住民を「田舎暮らしサポーター」を委嘱し、居住前後の生活支援や簡単な農作業のアドバイスなどをお願いしています。
振興機構は、昨年10月に「田舎暮らし相談窓口」を開設し、今年七月末までに156件の相談が全国からありました。同機構は田舎暮らしの需要はかなりあるとみて、優良な体験住居をできるだけ多く確保するとともに、「空き家情報バンク」の充実を図り、田舎暮らし希望者との橋渡しに力を入れることにしています。
参考:グリーンふるさと振興機構