11月6日、井手よしひろ県議ら県議会土木委員会は、鹿行地域の2つの土木事務所管内の現地調査を行うとともに、地元市長よりの要望聴取を行いました。
午前中は、鉾田土木事務所で鉾田市長、行方市長より要望を伺い、意見交換を行いました。
この地域は茨城空港の整備が進む中、東関東自動車道水戸線の早期の整備とアクセス道路の建設促進が強く望まれています。また、生活道路の整備が遅れており、歩道や交通安全施設の充実も大きな課題となっています。
特に、車両一台分の幅員(4m)しかないため、通行車両の待避場による交互通行が強いられている北浦にかかる鹿行大橋の掛け替えは、その工事進捗が強く望まれています。用地買収の遅れなどから工事が遅れており、共用開始の目標時期は、25年度内と説明されました。橋梁と取り付け道路の事業費は42億円です。
午後からは、潮来土木事務所で潮来市長、鹿島市長、神栖市長より要望を受け、鹿島灘海岸浸食事業や鹿嶋市大野地区の土地利用計画(線引き)の進捗状況を調査しました。
茨城県の海岸の内、南の神栖市波崎地域から中央部の鉾田市旭地域にかけれは、遠浅の砂浜が続いています。河川からの土砂供給が減少したことにより、砂浜が減少している地域と堆積している地域が偏在するようになりました。昭和60年度から国の補助事業でヘッドランド(人工岬)工法による海岸浸食対策が行われています。総事業費220億円を投じ、40箇所のヘッドラインが計画されています。このうち、鹿嶋市神向地地域の一部では、砂の浸食が止まらない箇所があり、国内では初めて粗粒材による養浜工事を行っています。