3月1日、県下一勢に県立高校の卒業式が行こなわれました。井手よしひろ県議は、多賀高校の卒業式に出席。来賓としてはなむけの言業を述べました。
今年度の卒業式は日曜日と重なったため、多くの父兄、来賓が出席し盛大に開催されました。
卒業生一人ひとりが呼名され、代表に卒業証書が授与された後、滑川正昭校長が式辞を述ベました。滑川校長は「自己責任が問われる厳しい社会への船出である」として、「有言実行の人であれ、自分の考えをしっかり自分の言業で表現し、言ったからには断呼実行する。こんな大人になってほし」、「偽物になるな。人間は努カひとつで人間を変えられる。流行に流される人より、仕事に真摯に取り組む人が尊い」と人生の指針を示しました。
来賓を代表して祝辞を述べた井手県議は、アメり力のオバマ大統領の幼少期の体験を通して、「オバマ青年の過酷なまでの労苦と困難を乗り越える糧となったのはかけがえのない友人の存在」と紹介しました。その上で、「ダイヤモンドは、この世の中でー番硬い鉱物。このダイヤモンドを磨くことができるのは、ダイヤモンドだけ。同じように人間を磨き、人間を成させることができるのは、やはり人間だけです。厳しい社会生活の中で、絶対に一人ぼっちにならないで下さい。多賀高校で培った友情を大切に、人生の大海原に颯爽と船出して下さい」と呼びかけました。
その後、卒業生を代表して今橋大君が力強く答辞を述べました。「新らたな出発にあたり、大きな不安があります。今ふるさとは元気がありません。様々な進路に進む私たちですが、最後はふるさとを元気にできる人になりたいと思います。不安を自信に変え、『最善を尽くして颯爽たれ』の校訓のように新たな社会で頑張ってまいります」とのことばに、卒業生の決意とやる気がみなぎっていました。
突然起こった教師、両親への感謝のパフォーマンス
式も最終盤、卒業生の退場時にハプニングが起こりました。卒業生のひとりが「卒業生!全員起立!!」とのかけ声を。場内に一瞬どよめきが起き、校長をはじめとした教師の皆さんも、何が起ころうとしているのか理解できない様子。「右向け右!校長先生をはじめ先生方!ありがとうございました!!」との声が響きました。その声に呼応して、卒業生が「ありがとうございました」と声を合わせました。そして、さらに「右向け右!お父さん、お母さん!ありがとうございました!!」「ありがとうございました!!」と続きます。式次第には全くない、突然の出来事です。静まりかえった体育館は、教師、来賓、父兄そして在校生から割れんばかりの拍手に包まれました。
井手県議は、多賀高校の卒業式に出席しはじめて14回目の式になりますが、このようなハプニングは初めてです。終了後、滑川校長に確認すると、事前の打ち合わせなどは全くなかったと言うことでした。校長室に入ってきた女子学生に、「さっきのパフォーマンスは、前から練習していたの?」と聞いてみると、「全く知らなかった。でも、自然にありがとうのことばが出たよね。感動」とにこやかに語ってくれました。
この日、多賀高を巣立つ卒業生は266名。爽やかな感動を残して新らたな世界に出発していきました。