2 thoughts on “公明党:新代表に山口那津男氏を選出し新出発

  1. (つづきです)
    今後、自民と民主しか選択肢がない、という状況で推移すると、「両方ともダメだ」というムードが高まったとき、仮に魅力的な人柄と宣伝戦略を持つ極端な思想集団が現れると簡単に政治の支配的地位を獲得してしまう事態さえ危惧されます。
    そのような事態を防ぐためには、所属政党はどこであれ、「まともな感覚をもって国民の要望を実現しようとする」人材群が政界に確かに存在することを示していくしかないと思います。それ即ち、公明党の勢力を伸ばすことだ、というお考えかもしれませんが、もっと他党の人材や政界以外の諸団体とも多角的な協力を推進して、国民が納得する調査や論理がそのようなネットワークから生まれてくる、そしてよく見るとその中に有能な公明党の人がたくさん活動している、というような存在になってほしいな~と思っています。
    今までは、党に対する攻撃には過敏に反応し、連携した相手の敵は攻撃するという、部外者にはずいぶん硬直的にも思える姿勢が目についたように思います。上記のような活動を模索する中で、そのような傾向が消えていけば、支持層もぐっと広がるのではないかと想像する次第です。
    実際の政界や選挙現場でのパワーゲームを知らない状態で書いているので、非現実的な意見と受け止められるかもしれませんが、井手さんのブログを折に触れて拝見し、暖めてきた意見なので、今回まとめて書かせていただきました。

  2. 9月10日の読売新聞によると、山口新代表はラジオで、「連立でぼけてしまったことがあるかもしれない。公明党の持ち味である福祉、平和、教育、環境で妥協し、分かりにくくなった点は否めない」と語ったとされています。私の認識と似ています。特に、イラク戦争開戦時の態度には「愛想が尽きる」という印象でした。
    ただ、環境については、斉藤環境大臣が経済界の圧力に抗して積極的なCO2削減策を推進しており、党内の識者・意見もこれをバックアップしているように感じます。また、(実行力の有無はさておき)鳩山代表もCO2削減には積極姿勢を見せました。自民vs.民主なんていうミクロであやふやな対立図式とは異次元の根本問題に、それこそ「ぶれない」姿勢で取り組む切り口をいくつ構築できるかが、ニュー公明党の生命線ではないでしょうか。
    前回の選挙で小泉・自民へ、そして今回鳩山・民主へと態度を変えた人々(ずいぶん多いようです)は、今の自民党や民主党のどちらが良いかという尺度で考えたいのではないと思います。閉塞状況を打破して本当に日本の将来を拓く活動を推進してくれそうな勢力ならどこだって投票するぞ、という投票行動であるように思います。
    このような層は、既存の固定的な支援組織を軸にした政党からは、つかみどころがなく支援を求めにくいのかもしれませんが、個人が既存の組織に縛られる(守ってもらえる)図式がいろんなところで崩壊している現在、この傾向はもっと拡大すると予想します。(つづく)

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