6月10日、茨城県議会の一般質問が始まり、8名の議員が論戦に臨みます。この6月議会は、茨城県の橋本昌知事、5期20年の最後の県議会です。いまだに、橋本知事の6期目出馬に対する明確な言及はありません。前回知事選で独自候補を立て、惨敗を喫した自民党県連は、現職の6選には反対する声がある中で、若手県議を中心に橋本知事の出馬を是とする空気になっています。
こうした状況で、県議会一般質間は、知事に対して「アネグレクト」といえるような状況になっています。ネグレクトとは“放置”とか“無視”といった意味です。8人の一般質問の項目を以下に掲載しました。5期20年にわたった橋本県政の総括や今後の課題を問う質問は、公明党の八島功男議員ひとりだけです。喫緊の課題について知事に質すことも、議会として大切なことですが、全国最長の5期20年の橋本県政の評価を自らの言葉で語ってもらうことは、県民にとっても非常に大事なことです。
茨城県はその認知度が全国ワーストであることは良く議論されています。その中で、県民自らが茨城の良さを、あまり知っていないのではないかとの指摘もあります。県民を代表する言論の府であるべき県議会において、そのリーダーが20年の任期を全うするタイミングで、その成果や課題を聞こうとしない雰囲気がとても残念です。
6選出場馬があるにせよ、ないにせよ、この20年間の知事として行った仕事を、県民に報告する責任が橋本
知事にはあります。ニ元代表制の一方の責任者である県議会には、それを問う責任もあると考えます。
鈴木亮寬議員(いばらき自民党)
・J-PARCにおける放射性物質漏えい事故への対応について
・つくばエクスプレスの整備効果を広域的に波及させる取り組みについて
大谷明議員(無所属)
・指定廃棄物の一時保管と最終処分
石田進議員(いばらき自民党)
・医師確保対策について
・津波対策について(県と市町有の連携)
鈴木将議員(いばらき自民党)
・県民の健康づくりの推進について(本県の平均寿命の向上)
志賀秀之議員(いばらき自民党):知事への質問なし
石塚仁太郎議員(いばらき自民党)
・少子化対策としての男女共同参画社会の充実と結婚支援について
八島功男議員(公明党)
・いばらきの未来構想について
・知事の退職手当について
・首長と教育長制度のあり方について
錦織孝一議員(いばらき自民党)
・救急医療の充実について(鹿行南部地域の救急医療の充実)