12月6日、県議会一般質問が行われました。その中で、自民党の女性議員が、県議会議員の仕事について職業体験を行った中学生の話が、引用されていました。議員とともに2日間行動し、県政の一端を垣間見たとのことでした。その後、御礼の手紙がその中学生から議員に寄せられました。いわく「私のとって目標が明確になりました。それは、議員となることです。まだ14歳なので、何をすればよいか、よく分かりませんが、10年後を目指し頑張りたいと思います」(趣意)との内容だったということです。
質問に立った議員は、この逸話を通して、子供たちの勤労観や職業観の育成について持論を展開していました。
この話を聞いていて、ふと考えました。「議員になることが目標」というこの女の子の考えを良としていいのかということです。言葉尻を捕らえる気はありませんが、「議員になる事は手段であって、目標ではない」と私は考えます。地域の活性化のために働きたい、福祉の向上のために活躍したい、その手段の一つとして「議員」という職業がある。ということを忘れてはいけないと思います。
何のための職業なのか、何のための就職なのか、その一点を明確にする作業が何よりも大切です。「政治家になるのが目標」と言った中学生に「何のために政治家を目指すのか」それをしっかりと聞いてほしかった。そんな感慨を強く持ちました。